「帰郷」

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こんな時期に、不謹慎帰省。 そう思われてるんだろなってカラガラの新幹線降りた。 JR乗り継いで実家近くの駅へ。 大阪の中心部外れにあるベッドタウン。 大阪府職員の父親が私が生まれて環境の良い場所にってローンで買った建て売り。 府職員だから、ディープな大阪の環境悪い場所もちゃんと見極めて避けて。 おかげでこんな自由な私に育ったんだなって感謝はある。でも、やっぱり反抗期とかもあったから父親とは十代半ばからあまり話さなくなったけど。 そんなのもあって大学卒業で家から離れた場所に住みたかった、で選んだのが東京でこの結果...。 母親には電話で話して伝わってるだろうけど帰って『ただいま』とかどんな顔して言ったらいいんだろ。 マスクも暑苦しい気温になったな、でも外せない現実。 いろいろ考えてる内に駅から10分ほどの道のりは、あっという間に着いて家の前に。
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