失われた春

「帰郷」

結局、私は正しい！拡大させない為！とかの裏付けで何やってもいい。って憂さ晴らしの正義漢ってやつね。

もちろんイラッとしたけど両親に心配かけたくないし、どうしたものか？とりあえず貼り紙剥がして私の部屋に持ち帰って一日考えた。

証拠として必要な時が来るかも、だから忌々しい貼り紙は見つからないよう仕舞い込んだ。

何も無かった表情で過ごすけど、また何かして来るかわからない。いつもピリピリしてる。

父親は相変わらずの早朝出勤だけど、母親は娘の様子だから気付くのね。

「何かあったんでしょ。」

「何も。...でも気をつけないと、こんな事態だからね。」

社会全般って意味に広げて誤魔化せたかな。

私が検査受けて結果を門柱に貼り出せば終わり！なんでしょうけど、そんな理由じゃ検査なんか無理だし。

余分な心配。引き起こす愚かな民衆のパターンね。