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あとがき
そうだ、世界の終わりを書いてみよう。
そう思って書き始めていたわけだけれども、最終的に随分と違う筋に入っていった気がしているのです。
元から終末シリーズという作品構想はあったんですが、しかし何の終わりを書くのか、どういう終わりにするのかを全く決めずに書き始めていた故に、プロット段階では設定を詰められないでいました。
でもまあ、書き終えてみればある程度の方向性は見えてきたわけですけれど。
なんだか大きい話なのか小さい話なのかよく分かりませんけど。
この作品の始まりは五年ほど前に書いていたメモを再構成したものでした。その頃には龍種も虚神も登場すらせず、単に化け物と戦っていくというだけの話だったのを書きっぱなしにしていたのが見つかったので、折角だから書き直そうと思ったわけなのです。
始まりの方の主人公がムーンベースから落下してくるという部分、仲間の異形の少女と式神遣いはその頃から登場していました。
呪術師、鬼混じり、銀髪の少女、朱鷺色の異形、この辺りは再構築に当たって新規に設定したキャラクターです。
そもそも銀髪の子に関してはそれ以前に蒼空の終焉線を書ききっていないと成立しなかったキャラクターなので、それに関してはタイミングの問題だったのでしょう。
まあ、主人公の元刑事という設定から無理矢理持ってくることも可能ではあったのですけれど。
僕の作品は色々なタイトルが相互に影響しあっていることが多く、要素であったりキャラクターが色々な時代を跨いで登場するのです。
主人公キャラは特に学生の時に考えたものでした。多分。
その時は本当に単なる剣士としてしか考えていなかったのに、主人公になるとは、という感想を持っています。
さて、このシリーズは作品ごとにタイトルが完全に変わるので、シリーズ感はあまりないように思えると考えます。ですが連続性は持たせたいので、キャラが変わることはこれ以降はないはずです。
というわけで読んでいただきありがとうございます。
第二巻「クロスライン・ハーフディミニッシュ」に続きます。
タイトルは変更される可能性があります。
ではー。
執筆終了日 令和二年六月二十二日 久津葉六識
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