腰痛さんコンニチハ

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先生は笑いながら、私に「肩凝り体操をするといいよ。本とかネットであるから」と言い、診察は無事に終わった。私は湿布を渡されて、拍子抜けした顔をして帰宅することとなった。私は待合室であれやこれや想像していたことが一瞬で黒歴史に変わったことを感じ、穴があったら入りたい気持ちでいっぱいになった。 その後私の緊急受診は職場中に知られることとなり、何故か上司に「ゲームは1日1時間までにしなさい」と言われてしまった。私は上司に自分の私生活を話したことなどなく、話半分に聞いていた。そこへ土曜日に出勤していた同僚がやってきて 「碧海さん、腰大丈夫ですか?それはそうとすいません、土曜日の計算間違えてまして追加で1500円くらい払ってもらえますか?」 なんて言い出したのである。私は再び腰痛がぶり返した気がしたので、痛むような腰を押さえて会計窓口に走る羽目となった。その間に例の先生と遭遇し 「あ…腰大丈夫(笑)?」 と今度はかなり笑われてしまった。私の腰痛生活は、まだ続きそうである。 腰痛さんコンニチハ 完
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