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第一話目から私の腰痛話を書くのも心苦しいが、ある日私は激しい腰痛で目が覚めた。詳細な部位は左の腰あたり。腰というよりかは背中にも含まれそうな場所だった。
腰痛の心当たりは全くなく、私はテレビでも見て痛みを紛らわそうとした。土曜日の朝だったのでたまたま旅番組が映っていたが、腰痛への意識が勝っていたので「ああ、そこに行ってみたいな」などの気は起きず、リポーターが1人虚しく番組を盛り上げているようにも見えた。それほど尋常ではない痛みだったのである。
私は医療事務をしており、病気に対しての中途半端な知識はあった。しかし医者ではないので、強い腹痛なら盲腸か胆石だろうなくらいの知識だ。私はほぼうろ覚えの知識を集合させ、痛む場所的に膵炎を起こしているかもしれないと結論づけた。こうしてはいられない。悪化したら一大事だ。素人判断で身体の異変を放置するなとは言うが、私は素人判断で不安になり、職場の救急病院に駆け込むことにした。
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