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「最近重いものを持ったとかはない?」
「全くないです…」
「じゃあ整形外科じゃないか…」
すると先生はエコー検査をすると言い、私は看護師さんに促され、診察台に横になった。お腹にひんやりしたジェルを塗られ、グリグリとローラーのような機械がその上を滑っていく。シロクロのモニターにはおそらく私の体内であろう器官が映し出され、先生は「やっぱり石はないなぁ…」と呟いていた。さあ、これで色んな可能性が消えたことになる。これは先生もお手上げかと思いきや、先生は「まだあの可能性があったか」と言いそうな顔をした。
「ちょっと肩見せて」
私は何が何だかわからないまま後ろを向き、先生は私の肩を触っていった途端、笑いを堪えながら
「君、歳の割に肩凝ってるね〜」
なんて言うではないか。確かに私は肩凝りもひどく、いきつけのリラクゼーションサロンでも「硬い」だの「石みたい」だの散々な言われようなのだ。しかし、肩凝りと腰痛は関係がなさそうに思えるが
「肩凝りが腰まできたんだよ」
と最終的に先生から笑われてしまった。
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