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ホットケーキサニーパイ
「ふああ……むにゅ……」
ぽかぽかお日様が温かい昼下がり、お昼寝タイムでむにゃむにゃの幼稚園児よりも先に目が覚めてしまった僕、うさぎはタオルをめくって自分のおまたを触るとぐっしょりとおむつが湿っていることに気が付くのです。
「うにゅ……せんせー……」
寝ぼけた頭でおむつを替えてもらおうと先生を呼ぶけれど、意識がふわふわ過ぎてまたお布団にごろんと寝転がえってしまいそうです。
「うさぎくんどうしたのー?」
幼稚園のリブラ先生、女の子でほわほわで、ロングヘアーの薄いベージュ色の髪をふぁさっと整えて僕の近くへやってくる。
「りぶらしぇ……んにゅ……」
白いうさ耳をぴょこんと跳ねさせる。僕の頭と尻尾にはうさぎさんのお耳と尻尾が付いているのです。白髪赤目の白うさぎ、それが僕なのです。
「おしっこー……」
「はいはい、今変えてあげますからねー」
先生はおもむろにガスマスクを装着すると僕の着ているスモッグを脱がして、てきぱきとおむつ替えをする。
何でガスマスクが必要なのかというと。
「ふぁ……にゃふぅ……」
僕はオメガで、フェロモン体質で、周囲の人を甘トロに溶かしてしまうからです。
「よし……シュコー……おむつ替えたよーうさぎくんっ」
リブラお姉さんはガスマスクを外して、ぺたぺたと僕のおでこをなでなでする。なでなで気持ちよくてほわほわふわふわ、甘いフェロモンが溢れ出す。
「また何かあったら先生を呼んでねー」
リブラお姉さんが離れて椅子に座る。何かあったら呼んでほしいらしいけど、きっともう何か起きている。隣で寝ていてフェロモンにあてられた黒髪ねこ耳しっぽのねこくんが僕をきゅっと抱きしめる。
「ぁ……ねこくんーー♥」
「にゃぁ~……」
寝ぼけているのか、それとも寝ているのか。ふわふわの意識の中だとそんなこともわからないから、ぎゅーっとされて嬉しい僕は抱きしめ返す。きゅっきゅ、ぎゅっぎゅーっ♥ 幼児のふにふにした柔らかさでお互いが気持ちいい。ふわとろの中で甘い体の匂いを、無意識で嗅いでしまう。くんくん、きゅんきゅんっ♥
「ねこくんあまぁい……」
「甘いー……? ふにゅ、うさぎくんも甘いー♥」
「えへぇ、僕、甘々?」
「甘々ぁ♥」
にへらぁとかわいく笑うねこくんの顔を見つめながらなでなで。擦り寄ってくるねこくんがかわいくて胸がとくとくする。甘い匂いもあふれ出す。
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