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 楽しませろと言った堂園はククッと小さな声で笑う。  ――楽しませろ? 俺が? どうやって?  そんなことを言われても、どうすればいいのか遠野にはわからなかった。  遠野は今、堂園に与えられる感覚を受け止めることだけで、いっぱいいっぱいなのだ。  どうしたらいいのだろうと考えている遠野の後孔は、依然として器具を締め付け、貪欲に快感を貪ろうとしている。内壁の刺激に身体を震わせ、喘ぎを漏らすことを止められずにいる遠野に何を求めているのだろうか。 「余計なこと考えてるとイけなくなるぞ。集中しろ」  堂園は言ったあと遠野の後孔に埋め込んだ器具に触れる。グリっと器具を動かされて遠野の身体がベッドの上で跳ねる。 「ひっ、あ、あぁ…、いっ、あぁ……ぅ」  器具を揺すられて強くなった後孔への刺激に意識が持って行かれそうになる。どうしたら堂園が楽しませることができるのだろう、なんて考える力はもうなくなって、遠野ただは必死に足首を掴んだ手を握りしめた。  少し身体を屈めた堂園が、遠野の腹に指を這わした手を上へと滑らす。胸板の上で尖り刺激を求めている粒に触れられて、腰が激しく揺れる。  濡れそぼり蜜を滴らせている屹立には一切触れられず、後孔と胸粒だけを執拗に弄り回される。  ――苦しいっ……。  いつもなら指で胎内を弄られるときは、胸粒と屹立を交互に触られるのに、今日は屹立には触れてはこない。直接的な刺激を与えられても、時間まで解放はされないのだけれど、それでもその刺激を欲してしまう。  ――ずっと、触らないつもりなのか……。  屹立の付近の下腹や内ももには触れてくるのに、一番触って欲しいと思っている屹立を避けているようだ。わざと、堂園が触って来ないのではないかと思うと、今までとは違うパターンの動きに不安が過る。 「ふっ、気がついたか? 今日は、こっちは触らない」  ピクピク動く遠野の屹立を指差して堂園が言った。屹立に触れられない状況では、吐き出すことが出来ない出口のない場所に、快感だけが渦巻いていくみたいな感じなのに、どうしろというのだろう。  ――……何で? そんなの、イケない。 「あ、あっ、…無理だ、……出来ないっ…、ふっ、あぁ……」 「制限時間は……そうだな、あと十分。それより早くても問題ない」 後孔と胸粒だけでなんて達したことなんてないのに、出来るはずがない。慣らされた遠野の後孔は確実に快感を捉えているのに、ぎりぎりのところでいる。このまま放置される方がつらいのは目に見えている。  何とかして達したい。もっと強く快感を捉えようと後孔を締め付けてみる。ポイントを押される刺激が堪らない。喉を反らし声を上げる遠野を堂園がじっと見下ろしている。  ピンと立ち上がった胸粒の先端を何度も指先で突かれる。そのたびに身が震えるくらい気持ちいいのに、最後の何かが足りない。
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