困惑

1/1
前へ
/8ページ
次へ

困惑

 ある日、あまりに陰鬱な面持ちでぼんやりする俊太を見かねて、再びメフィストが現れた。俊太は出現したメフィストを見やった。 「やあ、メフィスト。」 「何が不満なんだ。願いはかなえてやったじゃないか。」 メフィストは少々彼をなじるように言った。 「せやな、、せやねん、、けど、、、俺もわからんねん。」 彼は答えた。 「そんなもんなのかな。もっと喜んでくれると思ったのに。」 若干ふてくされたメフィストを見て、俊太は、ほんのちょっとほほえましい気持ちになった。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加