side 和彦

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* 「ええっ!またボクに行かせるつもり?」 「あぁ、そうだ。 俺は、テレビには絶対に出ないって言っただろ? なのに調子の良い返事をしたのは君なんだからな。 今回も君に出てもらう。 君はそういうことに慣れてるからな。」 「カズ…ボクはここんとこずっと徹夜続きなんだよ。」 「大丈夫、大丈夫。 君くらいの若さなら、一週間や十日眠らなかったってなんてことないさ。」 「Oh……」 マイケルは大袈裟な声を上げて、頭を抱える。 俺は、そんなマイケルの背中をぽんと叩いた。 あれから…美幸とシュウが姿を消してから、いつの間にか五年の月日が流れていた。 (あいつら、どうしてるかなぁ…) オフィスの四角い窓から、俺はふと空を見上げた。 青く澄みきった空はどこまでも広く……そんな空の向こう側に、俺は、シュウと美幸の笑顔が見えたような気がした。
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