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朝起きれば、時刻は7時40分。
学校には8時までに行かないといけなくて、家から学校までは、雪が降っていない日でも20分はかかるにも関わらず、この家で僕を起こしてくれる人なんて居ない。
父さんはトラックの運転手をしているが、気づけば家を既に出ている。
偶にその父さんが出ていく時の雑音で、目が覚めることはあるが、基本的には僕が自分で起きるしかない。
朝ご飯だって自分で作るしかないし、時間がない日は作ることもできない。
僕は制服に着替えると、部屋の片隅に置かれているカバンを拾い上げ背負い、水を飲んで家を静かに出て行った。
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