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教室に居る30人の殆どは、小学校からの幼馴染み。
僕が遅刻をして来ることにみんなは慣れているし、僕が遅刻をしたからと言って攻めてくるような人は居ない。
僕がこんな朝を過ごすようになったのは、思い出せば小学4年生頃からだった。
自分では何故そのようなことになったのかは覚えていないが、昔からあのアパートで暮らしていたことは覚えている。
だが今になって考えれば、僕は父さんと母さんの一瞬の快感から愛もなく作られた人で、僕はいらない子なんだ。
中卒で中学卒業後は万引きばかりしていた父さんと、未だにヤンキーを引きずっている母さんの好きで生まれた僕。
何度も、自分は死んでしまえばいいと思ったことがある。
大体今も、自分は死んでもいいって思っていて、逆に生きてていいこともないと思う。
それは、僕がいらない子だからだ。
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