登場人物・登場名称

5/29
前へ
/30ページ
次へ
教室に居る30人の殆どは、小学校からの幼馴染み。 僕が遅刻をして来ることにみんなは慣れているし、僕が遅刻をしたからと言って攻めてくるような人は居ない。 僕がこんな朝を過ごすようになったのは、思い出せば小学4年生頃からだった。 自分では何故そのようなことになったのかは覚えていないが、昔からあのアパートで暮らしていたことは覚えている。 だが今になって考えれば、僕は父さんと母さんの一瞬の快感から愛もなく作られた人で、僕はいらない子なんだ。 中卒で中学卒業後は万引きばかりしていた父さんと、未だにヤンキーを引きずっている母さんの好きで生まれた僕。 何度も、自分は死んでしまえばいいと思ったことがある。 大体今も、自分は死んでもいいって思っていて、逆に生きてていいこともないと思う。 それは、僕がいらない子だからだ。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加