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目からビームが出るようになった
その日目覚めると、目からビームが出るようになっていた。
表に出ると、早速子どもたちがビームの打ち合いをして遊んでいる。
そのビームは無生物に当たると、そこが赤熱化するだけですぐにもとに戻った。
まるでゲームやアニメのビーム表現みたいだ。
そして人間などの生物に当たると頭の上にカウントダウンが現れ、その間は動けなくなるようだった。
子どもたちが俺に向かってビームを撃ってきたので、俺は撃ち返した。
格の違いというのを教えてやらなければならない。
ものの十秒で子どもたちにフルボッコにされた。
多勢に無勢というのはいかがなものかと思う。
公園を離れて表通りに出ると、よろよろ歩くおばあさんに背後から襲いかかろうとする不審な男の姿が目に入った!
俺はビームで助けようとするが、それよりも素早くおばあさんは振り返りビームを放つ。
不審者はまさにおばあさんのトートバッグに手をかけようとした寸前で硬直した。
おばあさんは俺の方を見ると、ニヤリと笑う。
俺は一応警察に通報しておいた。
それから俺とおばあさんは次々現れる悪党どもを退治して回った。
いつからこのあたりはこんなバイオレンスシティになったのか。
そしてついにこの街を牛耳るマフィアのボスを倒す。
だがやつは事切れる寸前に、謎のスイッチを押した。
そのスイッチは隕石呼び寄せ装置の起動スイッチだった。
マフィアのボスならもうちょっとセンスのある名前をつけるべきだろう。
俺とおばあさんは落ちてくる隕石に向かってビームを放った。
それにいつ現れたのかわからない仲間たちや死闘を演じて友情を芽生えさせた強敵たちや公園で遊んでいた子どもたちも加わる。
みんなの心が一つになったビームはついに隕石を打ち砕いた。
こうして地球に平和が戻ったのだった。
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