始まり

2/4
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
僕と星は対になって踊ったりした。 星はダンスをやっていて時折指導してもらった。 最初は学費のためだったが、楽しくなっていった。 そして、星と一緒ならどこまで行ける気がするようになった。 でも、いつ日か気づいてしまった。 星には、僕にないところだらけだった。 そんな僕がいるのは邪魔だったのではないかと。 考え始めたら、歌えなくなっていた。 踊れなくなった。 それから、僕は星に理由を話さず辞めた。 一度だけ家に会いに来たことがあった。 でも、僕は会おうとしなかった。 そんな苦い思い出を思い出した。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!