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僕は、取り乱した気持ちを落ち着かせることは出来なかった。
こんな気持ちで、仕事なんて進まない。
僕は配属した課に連絡し、早退させてもらうように頼んだ。
すると、自分にお客さんがきていることを知った。
落ち着いていない気持ちで人に会いたくなかった。
しかし、勤めている身分でお客さんを帰らせることはできず、会社に戻ることにした。
連絡が終わると、急いで電車に乗った。
電車から降り、コンビニでタオルと水を買った。
目元が赤いままだと、お客様に会えないからだ。
あとは第一印象を悪くするのを避けるためだ。
普段は、歩いて行くが今回はタクシーを使うことにして目冷やした。
受付に行くと、ロビーで待っていると告げられた。
ロビー周辺を見渡した。
しかし、顔を知っている人はいなかった。
もう一度、受付に行こうとした時だった。
背が高く、巷ではイケメンに部類されるであろう人に声をかけられた。
「すいません。お呼びして。」
お呼びしてと言うことは、きっと彼が呼び出したのだろう。
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