第1章 面接

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面接会場には、間に合ったと思っていた。しかし、入るなり 「君、時間厳守は社会人の基本的なマナーですよ。そこに座って、自己紹介から始めなさい。」 面接官は3人だった。 話かけた男も含めて、豊本の履歴書を眺めているだけで、豊本の方に顔は向けようともしない。 そして、“志望動機は”、“自分の選考は”、“会社に入ってからの豊富は”等、面接対応の基本中の基本の質問を淡々と聞かれただけだった。 「最後に何か、わが社に対して質問はありますか。」 やはり、顔は上げていない。
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