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明智は、青平電気に入社すると、新規に立ち上げたソフトウェア事業部に配属された。
家電メーカーとしては、ソフトウェア参入は、かなり遅いスタートである。
明智は、もともと、これからは、ソフトウェアの時代だと思っていたので、願ってもない配属であった。
ほとんど今までソフトウェア事業に手を出していなかった青平電気の事業部内では、独自で新規のソフトウェアを社内で開発するのではなく、外のソフトウェアを買ってきて、家電流通に乗せて販売するという家電販売の従来ながらの考え方で事業展開を考え、既に準備は整いつつあった。
事業部内のほとんどが、海外輸出が難しくなった元オーディオ関係の人間ばかり。
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