第1章 面接

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 「おい、坊主。これを見ろ。 これは俺たちが作っているエルボーと呼ばれる油圧継手だ。 難しいことは分からないだろうが、俺たちのすごいところは、この丸みの部分だよ。 これだけの丸みを出せるのは世界でも内だけだ。 コンピュータやなんかで出来るものじゃない。 この俺達の腕だけで作るのさ。 なぜ、これだけ丸みが必要かというと、エネルギー効率を最大限に引き出せるからさ。 直角に近いとその分抵抗率が高くなる。 だから、うちのこれが、アメリカのNASAでも使用されている。 この他にもいろいろ見せたいものはあるが、そろそろ行かないと面接に送れちゃうだろうから、これ以上は引き止めないよ。 俺たちと一緒に夢を見たくなったら、また来い。」  「また、社長が大ボラ吹いているよ。」
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