第1章 面接

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社長の斜め前にいた若者が、叫んだ。 みんなが笑い出した。社長も笑っている。 和気藹々とした雰囲気だ。 そして、何より熱っぽく語った社長の迫力と熱意に、徐々に引き込まれていくのを感じた。 実に子供っぽく笑う。 豊本は今の今まで、このような3K(きたない、きつい、給料安い)の仕事だけはしたくないと思っていた。 しかし、そんなことではないという気がしてきていた。 ふと時計をみると、後5分で面接が始まってしまう。 豊本は挨拶もそこそこに走り出て、青平電気へと向かった。
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