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「また、会えるのかな。」
親友に言う。
「……知らない。」
「……ですよね……。」
沈黙が続く。
「会えるって思っとけばいいじゃん。」
ふと親友が言った。
「……うん。」
(ありがとう。)
心の中で呟く。
(ありがとう。今までも。)
泣きそうになる。
それを隠すように私は空を見上げる。
「あの雲、綺麗だね~。」
「うん……………。」
冷たい風が吹き抜けた。
ふと、親友を見ると同じく泣きそうな顔をしていた。
「…泣くなよっ!」
「泣かないしっ!そっちだって泣きそうな顔してるじゃん!」
言い合って二人、笑い合う。
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