5章:いよいよバレましたか。

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挙句、聞こえてくるのは 『やっぱりあの“深夜のオフィスで男女が2人きり”は  こういう事だったのか』(隣人はクールな同期でした。第3章より) と、まぁ… ある事ない事を言われっぱなし。 イチイチ反論するほど子供ではないけれど 決して気分がいいモノでもない。 「七星、噂は聞いたぞ。  俺もやっぱりそうだと思ったんだ」 仕事中にも関わらず 広報課長がニヤリと悪い顔をしながら私のデスクにやってきた。 「…なんですか、課長。  噂って何の話ですか」 ついでにその不敵な笑みは何を示しているんですか。 「副編集長とデキているんだろ?  社内じゃ専らのネタだぞ~」 最悪。 なぜ直属の上司にそんな話をされないといけないの。 空いてる椅子を引っ張ってきて 離れた位置でドサッと腰を下ろしている。 まさか長くなるんじゃ… 「もうすぐ結婚か?」 「課長、それパワハラです」 なんならそれ、モラハラです。 「七星、お前に良い仕事があるんだ」 「…?」 「来月号のこの雑誌に乗せる”結婚特集”のコラム  お前に頼んだ」 「・・・え?」
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