兎の中の人、都会に負ける

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 都会に住む人は知らないだろうが、私が住むような半端な田舎では急行だ快速だ通勤快速だなどと言う電車は存在しない。  あるのは、別料金払って乗る指定席のみの特急電車だけなのだ。  早く着くには来た電車にとりあえず乗っておけ!  普段はそんな生活をしていたため、久々の都会の電車の罠にかかってしまったのだ。  しかもこの急行、私が降りる予定だった駅含め8駅ほど通過するときたもんだ。  泣くに泣けない状況でない頭をフル回転して会場に電車の乗り間違えで遅刻してしまうことを伝え、今度は各駅停車の電車に乗り込み試験会場に飛び込んだ。  そんな状況で受けた試験はもうボロボロで、自分でも最低最悪の出来だったと感じた。  これはもう落ちたなと  まさに燃え尽きて灰になり、帰宅したのてあった。
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