兎の中の人、都会に負ける

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 結果は正直、期待はしてなかった。  これがダメならもう大人しくすっぱり夢を諦め、エブリスタで拙い文章を投稿して余生を過ごすか。  小説家も夢だったし……まあ、食っていけるわけではなくとも人に読んでもらえる作品を作ってはいけるだろうと  なんだったらYouTuberにでもなって、やりたかったことをフワちゃんのようにやってやろうか!?など、考え始めたぐらいである。  そんな中、試験を受けた所からぺらい封筒が我が家に届いた。  不合格通知かぁー!なんも入ってない感はんぱないなぁ  そう思いつつ、封筒をザクザク開けて中を確認するとコピー用紙2枚がぺらりと入っていた。  その用紙に書かれていたのは…… 『合格しました』  一枚はその通知。  もう一枚は諸々の手続き方法が書かれたものだった。  高校、大学の合格で涼しい顔をしていた私が思わず声をあげて喜んだ瞬間だった。
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