バスケットボール部

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バスケットボール部

私は小学生の頃から町のミニバスケットボール チームに所属していた。 中学生の時は、バスケットボール部に。。 そして!?北商でも 迷わずバスケットボール部へ華と入部した。 高校受験後久しぶりのバッシュと、体育館のなんともゆえない匂い。久しぶり感が漂いながらも、心がウキウキだった。 2年生、3年生の先輩達の優しい雰囲気も、 やる気にさせてくれる原動力になる。 中学の時は、兎に角、上下関係は厳しかった。 挨拶、言葉使いに、普段の態度は勿論、制服の着方迄。。先輩の気に触れない後輩でいる事が、一番中学生生活を充実させる為の条件のような毎日 この、北商バスケットボール部の上下関係は、中学のそれとはまた違う。        「 仲良し。。」 二年生、三年生が、あだ名で呼び合い笑っている。 初めは違和感がかなりあったのに。。。慣れって怖い。 いつの間にか、先輩達に、井川ではなく、 双葉と呼ばれても何の抵抗もない。。。 バスケットボール部のコートは、バレーボール部のコートと2分する。 部活動中は、体育館の天井から緑色の網状の幕で仕切られる仕様。。 バスケットボール部は、男子、女子、チームがあり、ハーフコートずつで練習をする。 オールコート練習は、男女で時間を区切りながら、折り合いを見合せながら使用する。 レイアップシュート練習の際に、、、 卓也「よお!!双葉。。久しぶり!? 双葉は、バスケットボール部入部すると思ってた。」 卓也は、同中、同クラの男子。 懐かしい気持ちに早々となる。 双葉「卓也こそ!!お互い、やっぱり、バスケット好きだよね。」 卓也「ん。また、頑張ろうな。」 中学2年の時から仲良くなった卓也。 ちょっと肌が地黒だけど、中々の長身。 お笑い好きな兎に角明るい性格だ。 卓也「なあ?双葉?!久しぶりに、、アレ? やろうぜ?! 華もどうよ?」 華も、私も卓也とは仲良かった。。 華「やって挙げてもいいよ。笑」 双葉「ジュース賭けない?」 卓也「ははははははははは!ゆったな?」 部活動休憩中に私達3人は、フリースローを リングに外さないで打つ競争をし始めた。 始めは卓也、次に華、最後に、私の順番。 3人一本目、2本目、と、難なくクリア。。。 3本目卓也クリア。華もクリア。。。 私。。ああああああ!!外したああ。。。 私達の対決を温かな気持ちで見ているギャラリー。 私が外すと、、、 「おっし〜 だの。 ドンマイ!!」 等声をかけられた。。。 卓也「よっしゃああああああああ!! ハイ。俺、コーラが飲みたい。。。」 華「アタシ!イチゴオレ!?」 容赦ない。。。膝を付きガッカリしながら、 身体を起こして、自販機へとDASH!? 奢る。。。腹立つわあ。。。。。 このいつの間にか賭けシュートのノリに、 田中夕陽  「荏田さん!俺も参戦したい?!井川さん!入れて?」 夕陽は、同じクラスだ。切れ長の眼に、 スラッとした体型。。 思えば、私のクラスの男子はイケメンが多い。 そう云えば。。。 ある日、まだ、全然クラスに馴染めていない時期。 女子トイレ使用中 とある女子 「早苗!超!羨ましい?!了様と同クラ〜 めちゃめちゃいいなあ。」 とある女子 「了様より大樹君が居るじゃん!? ウチラのクラスの男子、マジヤバい。。。 ジミ系。。。」 早苗「了君に、大樹君、このツートップは、ヤバいよ。。。めちゃくちゃイケメン。映える〜。」 トイレを使って居ながら、、、まるぎごえの言葉に、、、藤間君、、、スゲーと思った。 に、足して、田中夕陽君もイケメン。。。 華と二人で立っていると、何かしっくりくるな? ちょっとだけ思っていた。 私の頭を軽く小突いた卓也 「また、明日な?!」 コーラを受け取ると帰ってゆく。。。 そして、、、、、。 何故だろう。私と卓也 田中君と華のペアでシュート対決するようになっていった。。。 割と白熱する対決に、時折り、先輩達のガヤも飛んだり、 嵐圭太「俺も!やる!」 原口加奈「私も!楽しそう!?」 1年生の白熱対決の輪が広がり始まる。。。 卓也「よし!?双葉!華!その子の名前教えてよ!?」 双葉「原口加奈ちゃんだよ!?」 原口「男子達は?」 卓也「田中夕陽に、嵐圭太ね。面倒くさいから、1年は、全員呼び捨てな??!良いよな?夕陽!圭太!」 何故だろう。卓也の粋なりの名前呼びに。。 誰も反対しない。寧ろ。。ノリノリ。 この日から、1年生の男女間の名前呼びは、 デフォーになった。。笑。 シュート対決しようがしまいが関係ない。 1年生の男女合わせるとバスケットボール部は、約30人程度。しかし、卓也の一言で、何故だろうか。一気に距離感が近い気持ちになっていった。 双葉「卓也。。。美香は元気?」 卓也「明日逢えるんだあ。。」 美香は、卓也の彼女であり。キューピットは、私だった!!。美香と私は小学生からの付き合い。 高校は、美香は女子校を選択した。 美香には、卓也の浮気を気にするように言伝ってはいた。。。 卓也「美香には云うなよ?」が、割と口癖。 仲良くして欲しいから余計な言葉は絶対云わないでいる。 そして、 双葉「卓也!?今日こそは!イケる!?やろうよ!!」 卓也「本当かあ?」 部活動前に一戦を頼んだ。。 双葉「やったああああああ!?!やっと勝てたあ!!私はねえ。」 卓也「アイスティーだろう?笑笑笑」 双葉「うん!!ごちでええす!!笑笑。」 やっとやっと勝てた!! 楽しそうな私達二人のやり取りを、ジト目で見てる人が居るのさえ知らずに。。。。。 さあ!!部活動だ!? 呑気な私が居た。
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