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「翠、お待たせ」 どれくらい推理小説を読むのに集中していたのか分からねぇが、蓮華の言葉を聞いて顔を上げた。 「口に合うかどうか分からないけど、どうぞ」 蓮華は、そう言うと、1人前のオムライスを乗せた皿を、ローテーブルに置いた。 オムライスを見れば、卵がフワフワのオムライスだ。 「ケチャップじゃなくて、デミグラスソースだけど、大丈夫かな?」 「どちらかと言うと、こっちが好物だ」 蓮華の言葉に、そう答えてから、一口食べる。 「美味い」 素直な感想を言葉にすると、ローテーブルの傍に座った蓮華。
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