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かあっと、鵜飼の言葉に身体が熱くなる。
「警察官は面倒見がいいから、庇護欲を満たすのに、ちょうどいい存在なんだろうねえ」
ばんと音を立て、竹山が石を置き。
白をひとつ返した。
「僕は、貧相な子供より、気の強くて口が立つ女が好きだけどねえ。ああ、沖光は、僕への同情心と庇護欲に、利用価値があったから離れなかっただけだ」
竹山は答えず、ぱちんぱちんという音を聞く。
「君たちに保護されて安心したよ、これからの沖光の進路を、もう心配せず済む」
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