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右に立つ『リリコ』が言い。
ふたりの前に両膝をつき、目隠しと猿ぐつわをされた。
花房医師の頭に、銀色の銃の銃口を沈めた。
「参加するか、花ちゃん先生、撃て」
左に立つ『リリコ』が言い。
黒い自動拳銃を放り投げ、リリコの前に落とした。
「ゲームで勝ったら、花房先生を、解放してくれるんですか」
『偽物、自殺ゲーム参加、今から、始める』
ふたりの『リリコ』が声を合わせて言ったあと。
リリコの携帯が震えた。
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