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随筆七:結論から話そう!
心桜「あぁー! イライラするっ!」
七夏「どしたの? ここちゃー?」
心桜「テレビ! テレビが引っ張るから!」
笹夜「心桜さん、言葉が不自然です」
美夜「ここ先輩、引っ張ってなかなか答えを言わないからですか?」
心桜「そう、美夜っち! まさにそれ!」
衣夜「伝わってる!?」
笹夜「テレビ番組の進行の事かしら?」
心桜「そうです! 非効率この上無いと思いませんか?」
笹夜「視聴維持させるために、敢えて、そのような進行を行っているのだと思います」
心桜「それは、分かるんですけど・・・」
美夜「逆効果かも?」
心桜「つっちゃーの家のテレビだから、チャンネル勝手に変えれないでしょ?」
七夏「ここちゃー、チャンネル変えてもいいよ☆」
心桜「いや、そうじゃなくて、あたし以外、誰もテレビ見てなかったらチャンネル変えるけど、他の人が見てたら、身勝手な事出来ないでしょ?」
美夜「チャンネル変えていい? ・・・って聞けばいいのでは?」
心桜「1回くらいならありかも知れないけど、何度もってなると、周りがイラッ! ・・・とするでしょ?」
美夜「確かに・・・」
七夏「ここちゃー。それで、チャンネルが変えれなくてイライラしたの?」
心桜「そうじゃない! さっさと結論を言わないから!」
笹夜「結論を先に話してしまうと、他のチャンネルに変更されるからかしら?」
心桜「里河さん! 効率良く、お片付けする方法とは?」
衣夜「え!?」
心桜「・・・って言う番組の構成が、効率良くない!」
衣夜「ええ!?」
美夜「ここ先輩、突然衣夜っちに問いかけるから、びっくりしてるよ?」
心桜「はは・・・」
衣夜「あのー」
心桜「ん?」
衣夜「番組自体を飽きさせず、最後まで楽しめる工夫がされていれば良いのでしょうか?」
心桜「そうなんだけどさ、それって簡単な事ではないよ?」
七夏「お料理の番組は、あまり効率的だと、私、付いてゆけません」
心桜「そこは、付いてゆけるように頑張る!」
七夏「うぅ・・・」
笹夜「効率具合も色々とありそうです」
衣夜「クイズ形式にして楽しむ方法も見られます」
心桜「里河さん・・・」
衣夜「は、はい!」
心桜「それ・・・もっと腹立つヤツじゃー!!!」
衣夜「ひぃっ! す、すみませんっ!」
七夏「ここちゃー! もう・・・衣夜ちゃん、ごめんなさいです」
衣夜「いえ、ちょっと驚いただけで、大丈夫です」
笹夜「心桜さん、どおしてクイズ形式がダメなのかしら?」
心桜「だってさ、クイズ番組でもないのに、勝手にクイズ始めてんじゃねーよ! ・・・って思わないですか?」
笹夜「まあ!」
美夜「言われてみると、そんな気がしてくる」
心桜「5分で済むような内容を1時間も引っ張られたら、それこそ時間の無駄! 残りの55分を別の事に費やすべきだよ」
七夏「あまり過密過ぎると、疲れます」
心桜「つっちゃー、残り時間を自由に使えばいいんだよ?」
七夏「え!?」
心桜「さっさと結論話してくれれば、残りの55分、小説読めるでしょ?」
七夏「小説・・・そっか♪」
笹夜「七夏ちゃん・・・丸め込まれたのかしら?」
美夜「気になるような事を残して、CMに入るのが腹立つのは、分かります」
心桜「引っ張り常套手段だけど、1回くらいなら、許容するよ」
美夜「2回も引っ張る事ってありますか?」
心桜「あるよ・・・1回引っ張ってCMに入って、ようやく再開したかと思ったら、ここからの放送は、ご覧のスポンサーの提供でお送りします・・・ってなって、さらにCMに入るパターン・・・今さっきのがまさにそれ!」
美夜「?マークで、答えの映像を隠してるのも、怒りステータス上昇要素ですか?」
心桜「上昇要素だねー。さっさとその?マークをどけろ!」
美夜「やっぱり・・・」
心桜「いや、なんかねー、テレビに時々?マークが出て、映像を隠すんです・・・これってテレビの故障ですか? ・・・って苦情入れたろかっ!」
笹夜「心桜さん・・・」
美夜「テレビの製造メーカーは、とんだとばっちりですね」
心桜「まあ、冗談はさておき、テレビ番組にはホント、視聴者を楽しませる内容を希望します」
衣夜「確かに、娯楽であるはずのテレビが、ストレスを生むのは考え物ですね」
心桜「だから、2画面表示機能のあるテレビがほしい!」
笹夜「心桜さん、2画面で足りるのかしら?」
心桜「足りない・・・と申されますと?」
笹夜「ふたつの番組が両方ともCMに入る事は考えられないかしら?」
心桜「あ、そういう事ですか。いえ、片方はゲーム画面を映すから、大丈夫です!」
笹夜「ゲームなら、確かにCMの時間を有効に使えそうですね♪」
心桜「ホントは4画面くらいあると良いのですけど、そんなテレビ無いでしょ?」
美夜「4画面って、株やってる人みたいだね!」
心桜「あー、4画面あると、1画面は常に株式の・・・って、おいっ!」
美夜「乗っかってくださって、ありがとうございます!」
七夏「ふたりは漫才師さんみたいです☆」
笹夜「ええ♪」
美夜「漫才か・・・なんかコンビ名とか決めますか?」
心桜「ココナッツみたいな?」
美夜「コンビーナとか?」
心桜「まんまじゃん!」
七夏「くすっ☆ おふたりなら、売れるかもです☆」
心桜「つっちゃー甘い!」
七夏「え!?」
心桜「あたしは、別に売れたくは無いんだよ」
美夜「あたしも、ここ先輩と同じくです!」
七夏「え!? どおして?」
心桜「だって、売れると漫才しなくなるでしょ?」
美夜「そういう漫才師を何人か見てるから」
心桜「そうそう、だから特に好きな漫才師には、あまり売れてほしくなかったりするんだよね」
美夜「漫才師って、最終的にタレントやMC目指してるんだったら漫才師ではなく、タレントを名乗るべき」
七夏「そう・・・なのかな?」
笹夜「え!? 七夏ちゃん? わ、私に訊かれても・・・」
衣夜「えぇ? 笹夜先輩!? わ、私も分かりません・・・」
心桜「あっちはあっちで・・・」
美夜「コントみたいになってますね・・・」
心桜「コントリオと命名しよう!」
美夜「まんまですね・・・」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
美夜「・・・で、結局、さっきの引っ張った答えはなんだったの?」
心桜「ん? ぬうぉあ!」
七夏「ひゃっ☆」
笹夜「心桜さん、まさか・・・」
心桜「熱く語ってたら、答え見逃したぁー!」
衣夜「天美先輩、赤です!」
心桜「里河さん? 赤って?」
衣夜「え!? ですから、赤い色の鳥が答え・・・です」
心桜「な、なんと! 里河さんにココロノスキマを埋めてもらえるとは!」
心桜「ありがとうございます!」
衣夜「い、いえいえ」
七夏「くすっ☆」
心桜「さすが里河さん! 隙が無い!」
衣夜「一応・・・答え知ってましたので・・・」
心桜「なんと! 早く話してほしかった・・・」
衣夜「す、すみません! クイズの答えは知ってても言わない方が良いと思ってましたので」
美夜「衣夜っちさ、ここ先輩の場合は、話してあげた方が良いパターンだよ?」
衣夜「うぅ・・・が、頑張ります!」
心桜「ははは・・・では! つっちゃーも頑張っている前作『翠碧色の虹』本編はこちら!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」
心桜「そして、あたしと笹夜先輩も頑張る『ココナッツ』宛てのお便りはこちらです!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」
心桜「ま、今回は里河さんのおかげでスッキリできたよ♪」
七夏「良かったね☆ ここちゃー☆」
美夜「で、コンビーナは採用ですか?」
心桜「ん? 5人揃って、コントリオ・コンビーナ! 不採用!」
美夜「あれま・・・」
笹夜&衣夜「(不採用でよかった・・・)」
七夏「???」
随筆七 完
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随筆をお読みくださり、ありがとうございました!
今後とも、どうぞよろしくお願い申しあげます!
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