文化への支援

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そして、2020年の年末。 例年なら紅白歌合戦の出場歌手の話題や レコード大賞の話題に忙しい頃。 国は文化に関わる大きな決断をした。 「文化は大切、その意義も充分に国は理解している。しかし、今、大切なことは、命を守ること、国を存続させること、次の世代の教育を止めないこと。そのために、国が文化業界の方々に補償金や支援金を出すことは、できない。 ゆえに、文化業界の方々は違う道を歩んでほしい。 また今後、そして今後も文化の道を歩もうと思う人は、自分で生きる道を持っておいてほしい。」とはっきりとメッセージを送った。 多くの者が音楽業界から去った。 イベント業界から去った。 演劇界をあとにした。 一方であるが、一部で、支援の輪として ヨーロッパ型のパトロン制度ができつつもある。 または、半農のミュージシャンなどという肩書の文化人も生まれつつある。 国の支援に頼ることは、多くの者が諦めた。 自分で生きてく道は自分で確保する。これが国民の新しい常識になりつつある。
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