ある紳士

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ある紳士

あれから数日が経った。 あれからの日々だが、まず、警察は来ていない。 恐らく、捜索願いが出ていないからだろう。 しかし、問題はそれだけでは無い、 母の入院だ。 どうやら、母を苦しめていた病気は、実例が少ない難病らしく、治療にも何千万と必要らしい。 当然、払えるはずがない。 どうにかして、金を作る必要がある。 あの日、考え付いた金を作る方法が頭をよぎる。 「…………………………」 どうにかして、金を作らねばならない自分は、 その考えをはっきりと否定する事は出来なかった。 考え過ぎで、気が滅入ったからだろうか、少し疲れた。 疲れを取ろうと横たわる。 すると、睡魔に襲われ、意識が遠のいて行った……。
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