さらば、僕の思い出・・・

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さらば、僕の思い出・・・

母親のギャンブル通いを見つけてからは毎日が喧嘩な日々が続いた あれから更に証拠のレシートが無いか探して情報を整理してみたら、まぁ色々と出てきたw 通っていたのはパチスロだけでなく、デパートのゲームコーナーやゲーム喫茶もあって、頻度もそこそこだったな~ 使った金額は残っていなかったけど、そこでの飲食代のレシートは財布の中に残っていた (というかそれ以外は見つからなかったw) 借金に関しては全く情報が無い上に、本人も全く話さなかったので今でも分からないけど、まぁ借りる事は無理だったはず 片親でパートのみの人間にキャッシングは厳しいでしょう?(街金ならともかくw) たまに質屋へ、父親からのプレゼントなネックレスと時計を預けに行っていたのも見ていたなw そんな金の使い方な上に各種料金の遅延や滞納・・・腹が立って仕方なかったな~ ま、そんな状態でどうにかやりくりしたとしても、毎年の税金や年金の支払い(パート先では未加入w)やらでの大きな出費が出る事も当然ある しかも引き取る前はまともに払った事も無いような人間だ・・・w 突然話変わるけど僕は漫画やゲームが好きだ 毎月の小遣いは中古の漫画やゲームを買う事に使っていて、誕生日プレゼント(3000円)やクリスマスに貰える現金も含めて、全て趣味につぎ込んでいた それも有ってか家には漫画がそこかしこに散らばっていて、テレビの前はゲーム機とカセット(もうディスクだったけどw)が散乱してる程だったな そして毎日ゲームを長時間したり、漫画を繰り返し読んだりと生活の中心になっていた で、母親の金の使い道が分かったのが一緒に暮らし始めて半年くらいの頃で、あの時は梅雨時期ぐらいだったかな~ それからは質屋行ったり来たりしていて、あれが起きたのが確かその年の夏頃だったと思う 僕が学校から帰ってくると、あれだけ散らかっていた部屋が不思議と片付いていて、見馴れたもの物も無くなっていた そう、僕のゲームと漫画だ 押し入れにあるだろうと開けてみても見当たらない、段ボールに入れられてる訳でも無いし他に収納出来る所も無く、家の何処にも見当たらなかった 念の為、寮の職員に聞いてみても誰も知らなかった 仕方なく時間を潰していると母親が帰って来たので、「僕のゲームが無いんだけど?」と聞いてみた するとこう返ってきた 「犬が外から入ってきて小便引っ掻けて全部壊れたし、漫画も全部濡れたから捨てた」とw 今思い出すと、まあふざけた言い訳だしすぐ嘘だと分かるよな~ でも当時は小学生で、親が言っているのもあってか半信半疑ではあったけどそれ以上は掘り下げなかった (一応壊れた実機見せろ、とも言ったけど「もう持って行った」だってさw) あれも本当は買い取り屋に売ってきて自分の遊び賃にしてたんだろうな・・・ 使い道は何にしろ、僕が施設の頃から少ない小遣いで地道に集めてきた漫画、お菓子も我慢して一枚一枚買ってきたゲームカセット・・・ そんな今まで積み重ねた思い出も全て無くなってしまったという、ただその事実だけが残った 僕は相当キレたけど、理由が理由(まぁ嘘なんだけどw)なのでどうにもならないとも思っていて、仕方なく小遣いを貯めて代わりを買うしか無いと諦めたな・・・ 最悪クリスマスに買って貰う道もあるしな~ という事で色々と思う所はあっても、この頃は母親の言う事の真偽までは確かめられなかったから、信じるしか無かったんだよな・・・
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