人生のターニングポイント

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人生のターニングポイント

そんな話が聞こえたのは12月頃だったかな? 学校では、今年は何が貰えるのかな?とか冬休み早よ来い!とかで頭が一杯、そんな時期だったと思う そんな中僕はと言うと、小遣いを貯め誕生日の3000円もつぎ込んで、どうにかこうにか前に捨てられた(売られたw)ゲーム機を買い直し、ソフトも1、2枚買えたのでようやく落ち着いていた頃だった (ちなみに誕生日の晩飯は味噌汁とご飯のみだったwケーキ無しw) で、今年はどうしようかな~と考えていた週末、珍しく母親がPHSを使って誰かと話していた その後に次は長女が代わって話始めた ちょこっと聞こえたのは長女の言った、「なんでおばあちゃんは会いに来ないの?」だったかな? 何の事か良く分からなかったし、ゲームに夢中であまり興味も無かったのでさらっと聞き流していたけど、今思えばこれが僕の人生を大きく変えるきっかけだったんだろうな~ そうこうしている内に冬休みも近づいて、町はクリスマスソングがやかましくなってきた 早く休みに入らないかな~とか考えながら何時もの様に家事を分担していると、見知らぬ年配の男女が寮を訪ねてきた 母親は居なかったが僕らを見て、「あなた達のおばあちゃんとおじいちゃんですよ」と言ってきた ??? まぁ、会った記憶は無いから何とも言えなかったけど、何となく近しい人なのかな?とは感じたな~ それにある程度、事前に話が通ってなければ寮に来ても部屋が分からないだろうし、職員が黙って通す事も無いだろうから取り敢えずは話を聞いた 祖父母曰く ・近くに住んでいる ・今度クリスマスにでも食事においで ・お母さんも一緒にね だそうだ 会話はこの内容の短いもので、その日はすぐに帰っていった それで母親が帰って来た時にこの話を伝えたら、「自分が連絡してお願いした」「その日はちゃんとした格好で行こうね」と せめて事前に来るとか言えよ!w まぁ、その日の為に久しぶりに新しい服を買ってくれるらしいので良しとするか~ クリスマス当日、歩いて行ける距離だったけど珍しくタクシーで祖父母の家に向かった 話だと母親の両親に当たるそうで、厳しいからお利口にしていなさいだそうだ (お前に言いたいわ!w) 祖父母の家は団地だった 家の中はかなり片付いていて、家具などもそれなりに置かれていてしっかりとした感じだった (上がるなり靴を揃えなさい、と怒られたけどw) お菓子とかも有り、夕飯の準備が済むまで摘まみながら話をしたな~ そうこうしてると準備が出来たみたいで、テーブルの真ん中に電気鍋が置かれ肉や野菜が並べられた すき焼きだった! ちゃんと鍋を囲んでのすき焼きなんて初めてで、勝手は全く知らないけど昔からアニメとかで見ていた光景に思わず感動した! 昔からの夢が一つ叶った瞬間だよね~ まぁ、食事中はけっこう小言が多かったのを抜きにしても美味しかったな~w 騒がしくも楽しく食べ、ある程度お腹も落ち着いて鍋も火を落とした頃、祖父母が話を切り出してきた 「私たちはあなた方の祖父母です」 「あなた方の話を聞かせてくれないか?」 と・・・
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