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涼馬は宇宙飛行士になるのが夢だった。
5歳の誕生日に父親からプレゼントされた小型天体望遠鏡を小学校時代は片時も離さなかった。
中学生になるとスマホの宇宙ゲームにのめり込み空を見る事も無くなった。
父親はUFO研究家で別荘の3階を改造してドーム型巨大な天体望遠鏡(口径3メートル)を設置した。
月の 20日間は父親は別荘に籠りきりだった。
別荘のベランダにも中型望遠鏡が設置してある。
涼馬は何気無しに空を見上げた。
東の空からキラキラ煌めく物が落下して来る。
涼馬は素早く中型望遠鏡に走って落下物に視線を合わせた。
『何だぁ?』
小型の球体は蒼い光を放ちながら美麗湖に落ちた。
その瞬間パァと周りが昼間のように明るくなった。
暫くするとまた暗闇に戻る。
涼馬は美麗湖に望遠鏡を合わせた。
『な、なんだあぁ?』
涼馬が素っ頓狂な声を発した。
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