プロローグ

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プロローグ

 拝啓、お元気ですか。  一応それっぽく出だしを書いてみたんだけどやっぱり性に合わないな。君もそう笑うんだろう?  まぁいいや、そんなこと。  この前、懐かしいものを見つけてね。それで、ずっと考えていたことをようやく実行しようと思ったんだ。時間はかかったけど満足してるよ。  明日にはするつもりだけど、それまでの暇つぶしに君への手紙を書いている。手紙と言っても好き勝手に書きなぐるだけだから、はたから見たら何とも言えない代物かもしれない。そんなことを言ったら君は嫌がるだろうけど、少しだけ付き合ってほしい。  そうだな、君と出会った時のことでも書こうか。  あれはそう、二年前のこと。二人とも高校生だった。
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