23人が本棚に入れています
本棚に追加
舞台は生物である。
それまでは、映像でもいいかと思っていたものは、目の前で演じられると全く違うものになる。
映像に残されたものは、あくまでも記録だ。
ドラマや映画、突き詰めれば本や漫画に絵画と同じ記録されたストーリーである。
だが演劇はその日毎に内容が変わる。
日々の積み重ねや、その場のお客様の空気などで演者のやり方が変わるのだ。
同じ舞台を何度も見たことがある人は知っているかもしれないが、初演(初日の劇)と千秋楽(最終日の劇)では、明らかに内容が変わる。
ラーメンズのネタでも途中で仁さんと賢太郎さんが演じていた役が逆になったものもあると聞いたことがある。
演じていて、あるときに「逆の方が面白いのではないか?」と気づいて変更したらしい。
残ったものは残った形でしかみることはできない。
逆バージョンは二度とみることはできない。
……演劇についての話に変わってしまった。
戻そう。
ちなみにこれら劇の脚本、監督など小林賢太郎さんがやっている。
更に小道具なども作っていたりするのだ。
私はさすがにそこまでなんでもは出来ないが、あることがきっかけで演じることが好きになり最近は文章を考えたりする影響もあり、脚本を考えたりするのも楽しいと感じるようになった。
前に書いた『自粛になると粉チーズが売れるに関する考察』もその一つだ。
ラーメンズのネタの『風が吹いたら桶屋が儲かるに関する考察』のオマージュだ。
いや、ケース1とケース2は割りと真面目に考えたのだ。
途中で筋肉兄貴が邪魔をしてきたので、ああなってしまったのだ。
賢太郎さんのような作品が作れるようになるまでには、まだまだ勉強が必要である。
私が目指す尊敬する人。
それは役者であり、作家であり、芸術家であり、パフォーマーであり……本人も一言では説明しにくいと言っていた人。
小林賢太郎さんである。
私もいつか人の心に残せるものを作りたいと切に思う。
最初のコメントを投稿しよう!