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大人になりたい
なんでもない日は年に364日、誕生日は1日とは某幼女の冒険譚に出てくるいかれ帽子屋他お茶会面子が言っていた言葉だ。
人間いやでも1年に1度、歳をとってしまう。
実は私もつい先日、誕生日を迎えたばかりだ。
子供の頃は誕生日があんなに楽しみだったのに、いつから苦痛になったのか。
その謎を探るべくアマゾンの奥地に向かった……なんてまあ、大袈裟なことをせずとも解ける問題だ。
自分の精神が歳相応になりきれていないのである。
少し前までは年齢を答えると「え?もっと若いと思った」と、言われるのが嬉しかった。
だが、ここ最近気付いたのだがそのニュアンスが若干雰囲気が違ってきている。
この言葉には「そんな歳に見えないくらい若々しい」と、言う意味が含まれる。
女性なら美魔女と言われるような年齢のわりに肌艶も良く綺麗とか可愛いと言う意味で、男性でも見た目が可愛らしく、肌艶良い若々しくて爽やかというイメージで使われることが多い。
だが、最近はこの言葉のニュアンスにマイナスの雰囲気があることに気が付いた。
それは「その歳にもなって、常識がないの?落ち着きがないの?」である。
正直、それを言われたらぐうの音もでないほど私は幼稚だ。
いつまでも夢を追いかけ続け、やりたいことをやり、行きたいとこに行き、将来をまったく考えず突き進む。
結婚はまあ無理だとしても、人間50年を超え80、90いきる時代だ。老後の蓄えぐらいしなくてはならないはずだがむろんそんなものはない。
これが20代ぐらいなら挽回はできる……
まあ、つまり私は挽回が難しい年齢に突入してしまったのだ。
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