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中の人が兎の理由
私の名前は渥美雪兎である。
このエッセイのタイトルも『兎の中の人』と付けたように、兎の名前にはいろいろと意味があったりなかったりする。
本名からはかけ離れたこの名前でSNSも登録しており、友人からも「なぜ雪兎?」と聞かれることがままある。
兎が好き?飼っていた?
確かに好きだが実は猫の方が好きだったりするし、飼ったことはない。
我が家に居たことがあるのは、インコやハムスターだ。
母の実家では猫が何匹かいた記憶があるが、ウサギは皆無だ。
せいぜい小学校の時に、当番制でお世話をしたことがあるぐらいだ。
ではなぜ兎だったのか。
最初はアニメのキャラクターから付けたと思い込んでいたが、もしかしたら違うのではないかと最近気が付いた。
私が作家を目指すにあたってかなり影響を受けた人物がいたのだ。
―――中村うさぎだ。
先生をつけろと言われるかもしれないが、いろいろとあり敢えてつけずに書かせていただいた。異論、反論はもちろん受け流そう。
一時期はテレビにも出ていたことがあるため、知っている人もいるかもしれない。
私は彼女の初期の作品『極道(ゴクドー)くん漫遊記』が好きで本編から外伝も含め一応、全巻揃えて持っている。
当時の私はゲームが原作の小説『魔導物語』をきっかけに『スレイヤーズ』などのライトノベルをよく読んでいた。
その頃はライトノベル用の雑誌も買っていたくらいである。
その雑誌の中で小説とは違う、中村うさぎの書く連載作品を目にしたことがほかの作家と彼女を私の中で大きく分けるきっかけとなった。
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