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犠牲に見合わない「成果」しか上げられず、その責任を負って超自然災害対策隊を抜けた俺――は、
一応は故郷の日本を離れて南の島――風の、獣神の神域で生活している。
…本当は、愛妹の後を追って最強悪の魔女の元へ――欧州へ渡りたかった。
だがそれを、俺が契約する獣神――金獅子ノ神が却下した。
今のお前はアイツの「益」にならん――と、金獅子ノ神は言う。
正直、その真意は汲み取れない――が、その言い分は正しいんだろうとは思っている。
あの失態が、澪理だけの原因――ではない以上、大なり小なり俺にも落ち度はあったはず。
…ただ、その落ち度というのに、まったく見当がつかないんだが……。
「(…早い話、それが欠点――か…)」
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