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自分に一切の落ち度はなかった――と思っている、自分の思慮、思考の浅さ――が、俺の落ち度なんだろう。
命令された事は完璧に遂行するが、それ以上はなく、それで終わる――ロボット的な考え方が。
指示されたことを完璧にこなす――それは大事なことではある。特に、優れた軍師が組み上げた作戦を以て戦いにあたるとなれば。
だからそういう戦いにおいて、俺が思考を持って動くのは逆に不利益を生む。
……とは言うものの、本当にデキる策士ってのは駒の思考まで読むモンで。
それができない策士ってのは所詮その程度――…なら、その策ってのも「その程度」ってな話になるワケで。
…穴のある策に、当たり前に全乗っかりした俺――の不出来は明らか、か。
「澪理のため」と言いながら、自分に与えられた役割をこなすことしか考えていなかった――
――その、思慮の浅さと視野の狭さが俺の欠点で、今後改善していかにゃならない部分。
そしてそれを改善せんことには澪理の益になれない――としても、俺がここにいる意義がわからない。
ここで――獣神の神域で、その神子としてその威を示す――売られたケンカ全部買って全部勝つ、
それこそ思考ゼロの脳筋案件ばっかりの毎日に如何ほどの意味があるというのか――
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