01:南の島から【お獅子の流儀はワールドスタンダード】

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「……って(いっ)てること自体アカンのか…」  今、答えがわからないのはいい―― ――としても、()が「成果(こたえ)」につながっていると考えるのはよろしくない。…てか、考えあたまが進歩していない証拠。 今が――用意されたこの現状が、答えにつながっている――なら、それは夕映(だれか)解決(こたえ)までの道を用意してくれたということ。 そしてそれを当然と思うのは、自分の頭で考える気がないから――じゃあダメなんだっつーの。  現状(いま)が答えに、自分が望む結果につながっていない――というなら、 自分の理想(ねがい)を叶えるにはまず現状(ここ)から抜け出すことがなによりだろう。 俺に足りていない思考(モノ)を養うために必要な経験(モノ)、というのは正直見当もつかないが、 テキトーにでも「世界」を渡り歩いてる方がここでバトってるよか有意義――…なんだろうが、俺がその選択をするには多大な懸念要素がある。 そしてそれは俺という存在の生死――…いや、存続にかかわるコトだった。
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