15人が本棚に入れています
本棚に追加
ご飯も食べ終わり
私も茜もパジャマに着替えてお菓子を食べながら話す。
「久しぶりだね、お泊まりなんて。」
「そうだね。ほんと久しぶり。」
そうやって昔のように笑い合う。
「ねぇ彩花…」
「ん?なあに?」
「彩花は好きな人いないの?」
「好きな人?んー、いないかも」
「そっか」
「茜は?」
「私?……いるよ」
なんだか昔に戻ったようでこの時間が楽しかった。
「同じクラス?」
「そう。」
「海斗くんとか?」
「違うよ」
「えー、誰だろ」
「…彩花、こっち向いて」
茜に呼ばれ振り向く。
すると唇に暖かい感触が伝わる。
「……じゃ、おやすみ」
茜は布団に潜り寝る体勢に入ったが私は何が起きたのか分からず、ぼーっとしていた。
「茜に……キスされた…?」
頭の中で答えは浮かんでいるのに、何故か否定してしまう。
なんで茜が、私に?
な、なんでキスなんて……
しばらくその疑問が頭でグルグルとしてなかなか寝つけられなかった。
最初のコメントを投稿しよう!