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あなたの名前を呼びたいの
次の日、茜は痣だらけの姿で学校に来た。
誰もが心配していた。私もその姿を見た時は心臓が泊まるかと思った。
聞けば階段から落ちたらしいが、あんなに酷くなるものだろうか
私は昨日茜に送った文を見返す。
…謝ろう。昨日はお互い悪かったんだ。
そう思い送った文を消し、茜に話しかける。
「茜、ちょっといい?」
「…」
小さく頷いて私の後をついてくる。
「…昨日はごめん。私も悪かった。」
それでも茜は黙っていた
「あれから考えたの。やっとわかった、私も茜のこと友達としては見れてなかった」
茜は驚いたのか顔を上げた
「茜の泣いた顔、笑った顔とか…見る度に胸が締め付けられてた。…まだそれが何か分からなかった。けど、最近ようやく分かったよ」
「それって…」
「うん、私も好きだったんだよ。明菜たちの所へ行って欲しくないのも多分、ただの嫉妬だったと思う。」
微笑んでそう言うと茜は抱きついて泣いた。
恋が叶うってこういう事なのかな…
なんだか不思議な気持ちだなぁ
そう思いながら茜を抱きしめ返し
温もりに包まれ、目を閉じた
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