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弟からの告白を微妙に受け入れたあの日から、雪はキスを挨拶のように受けている。
「ん、や…めっ」
ただ、朝っぱらから行き過ぎた行為はどうしたものか。
「きもち、ひい?」
確かに気持ちはいい。
だが朝っぱらから弟が自分の股下で蠢いているのはやっぱりまずいと思う。
また付け加え抗議をするとすれば、人の大事なところを咥えて喋ってほしくはない。
「う、っ、……ぁっ」
付け根から先端にかけて強弱を付けて吸い上げられる。
巧な舌がまとわるように絡みつき、先端の窪みを突かれた雪は背を弓なりに反らせ身体を震わせた。
「も、やっ、め」
「ここで、やめていいの?」
たちの悪い弟の笑みに雪は思わず足がでる。
弟は慣れたように雪の蹴りを交わすと亀頭の入口に爪を立てられた。
「いっ、あ、ぁ」
悲鳴に近い声を抑えようと口元を手で覆うが、弟は雪のペニスを再び銜え込んだ。
陰嚢を柔く揉みしだかれ、追い詰められた雪は感じ過ぎて太腿が痙攣を起こすのを止めようと親指に力を入れてみるが、雪の努力も虚しく馬鹿弟のペースにのまれてゆく。
「やっだめ――もうっ」
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