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確かに、弟が調子に乗るので絶対言わないが生挿入のセックス自体は気持ちがいい。
ただ、何が嫌かと言ったら中だしされた精液の後始末だ。
取り分け弟は雪の奥へ直に射精をしたがる。
雪も腹の中に熱いものが迸る感覚は嫌いではないが乳白色の液を掻き出さなければならない作業が待ち構えており面倒がりの雪には地獄。
だがやらなければやらないと腹を下すのは分かっているので仕方なく風呂へ向かう。
「待って、雪」
昔はもう少し分かり合えていた気がする。
「な、なんだよ?」
弟の大きな手が雪の頬を包み込む。
「も、もう無理だかんな」
雪の拒絶に弟は笑う。
「わかってる」
ただ、何かを企んでいることはなんとなくわかった。
「雪、」
そして雪の嫌な予感は風呂場にて見事に的中し、浴室の壁に手を付いて尻を突き出す格好をとらされていた。
「逃げないの。明日つらくなるのは雪だよ」
だから面倒なのを我慢して風呂場までバカ弟が俺の奥にぶち撒けた残滓を掻き出しに来たのだ。
「おまっ、えな……」
風呂場まで引っ付いてきた弟は整った顔を歪め笑っている。
「観念しなよ。綺麗にしてあげる」
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