タイトル未定

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 無駄な自信を持たないでほしい。 「寄るな」  不機嫌を全面に押し出し不毛な話を早く終わらせようとするのだが、弟はあきらめが悪かった。 「俺は雪しかいらないよ」  と、言われても譲歩はここまでとかそういう問題ではないのだ。 「雪、」  甘い言葉と熱視線に背筋が震える。  押し退けようと起き上がるが弟はそれを許さなかった。  唇に柔らかいものがあたる。触れるだけのキス。だが、実は貴重なファーストキスだ。  弟だからセーフなのだろうかと考えを巡らせていると弟の手が下肢に移動した。  驚きのあまりに引き結んで閉じられていた口が開き、ここぞというばかりに弟の舌が侵入してくる。 「う…っ……ぁ……」  歯と歯茎の境目をなぞられ咥内を我が物顔で蹂躙された。  息を吐く暇も与えない一方的な行為に対し雪に怒りが芽生える。 「……調子のんじゃねぇっ」  雪は弟の腹を蹴飛ばすと精一杯睨み上げた。  息を乱しつつ雪は断言する。  この強姦未遂野郎に言って置かなければなるまい。 「お前が、どんなに俺を好きでも、俺がお前の気持ちに答えることはない」  弟は雪に蹴り飛ばされた腹部を摩りながら切ない表情で見つめてくる。
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