187人が本棚に入れています
本棚に追加
/270ページ
『はあん、あああん、ああ!!!!』
『ぎゃあああおおおおおおいいいいいいううううううう!!!!!!ウォオオオオ、ホホホガアホオオオオ!!!ギャスカアアアアア!!!!』
俺は、慌ててイヤホンを外すと、画面を確認した。いつもの、喘ぎ声はいいが、中に猛獣のような声がしているのは、何なのだ。
もう一度、そっとイヤホンを当てると、続きの叫びが聞こえていた。
『ぎゃあああおおおおおおおいいいいい、ヲオオオヲヲヲ!!!ひゃおおおいい!!!ウィゴオオオオ、ガアアイイイイ!!ガオウウウウウ』
どうも、これは村上の声らしい。猛獣の泣き声のような響きもあり、遠吠えにも似ている。抱かれている山本も、仰天したようで、喘ぎも止まり、かなり萎えてから、大笑いしていた。
『はははは、あんはははは……猛獣と寝ているみたいだ……ははははは、笑いが止まらない……ひゃははは』
『痛みも、感覚もぶっ飛ぶから止めてとよく言われます』
笑いで、山本が抱えた辛さもぶっ飛んだようだ。すると、山本はスッキリとした表情になった。
最初のコメントを投稿しよう!