第十三章 こんな日に来る者は、悪魔か天使

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『はあん、あああん、ああ!!!!』 『ぎゃあああおおおおおおいいいいいいううううううう!!!!!!ウォオオオオ、ホホホガアホオオオオ!!!ギャスカアアアアア!!!!』  俺は、慌ててイヤホンを外すと、画面を確認した。いつもの、喘ぎ声はいいが、中に猛獣のような声がしているのは、何なのだ。  もう一度、そっとイヤホンを当てると、続きの叫びが聞こえていた。 『ぎゃあああおおおおおおおいいいいい、ヲオオオヲヲヲ!!!ひゃおおおいい!!!ウィゴオオオオ、ガアアイイイイ!!ガオウウウウウ』  どうも、これは村上の声らしい。猛獣の泣き声のような響きもあり、遠吠えにも似ている。抱かれている山本も、仰天したようで、喘ぎも止まり、かなり萎えてから、大笑いしていた。 『はははは、あんはははは……猛獣と寝ているみたいだ……ははははは、笑いが止まらない……ひゃははは』 『痛みも、感覚もぶっ飛ぶから止めてとよく言われます』  笑いで、山本が抱えた辛さもぶっ飛んだようだ。すると、山本はスッキリとした表情になった。
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