第十三章 こんな日に来る者は、悪魔か天使

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『法律の専門家がいるから、准平を引き取れないか相談してみる……』 『そうですか……俺も、力になりたいです……』  村上は、なるべく静かに抱くと言いつつも、笑いの止まらない山本を見て、つられて笑い、萎えてしまった。 『ただ抱き合っているだけで、満たされる時もあるのですね……』 『本当だね』  山本と村上は、暫し抱き合って笑い、そしてキスを繰り返した。 「関係が、これで終われば良かったのですけど……」  動画は何本かかり、山本と村上の関係が続いていた。二人が合う頻度は多くなってゆき、兄弟のように仲良くなっていった。  そして、優樹菜に気付かれてしまった。 「優樹菜は、村上に内緒で剥製を作る修行をしていた……」  村上が、山本と寝ていて、更に、自分との結婚を諦めていた事を知った優樹菜は、逆上した。
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