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──ちゃんとした霊媒師を見つけてほしい。
という依頼であった。
霊媒師なんて、そんな怪しげな能力を持つ人間が、果たして存在しているのかどうか、先野光介は正直なところ知らない。が、
「わかりました、お任せください」
システム手帳を閉じると、力強く返答した。
ちゃんとした霊媒師と出会えずに困っている、と訴える依頼者の女は、先野のその言葉を聞いて、ありがとうございます、と頭を下げた。
さもあろう、と先野は得心する。目に見える資格とは違い、個々の能力にはあるすぎるほどの差があるだろう。それこそインチキな輩もいるだろうし、詐欺師もいるかもしれない。
霊媒師の看板を掲げている有象無象の中にいったいどれだけの「本物」が混じっているのか、それこそ玉石混交で、たどり着くのは容易ではあるまい。もっとも、容易に探し当てられるのなら、わざわざ探偵に依頼したりはしない。
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