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「なーんで俺だけなのかな涼くん?」
「美優だから」
「理不尽!てか俺君より先輩だからね!
忘れてないよね!」
「ソーデシタッケ?」
「ウガー!」
「涼!ダメだよ、そんなに言っちゃったら。お姉ちゃん怒っちゃうよ?」
「うぅ、葵ちゃーん!マイ天使!」
「どさくさ紛れて引っ付こうとするな!」
葵に引っ付こうとする美優の首根っこを掴む。
全員が揃ったら騒がしい。近所迷惑。とは言え、ここはちょっとした山奥。近所どころかお隣さんすらいないからね。うるさくても何も言われないけどね。
「……彰」
「朱雀さん、ただいま戻りました」
朱雀さん。私の師範だ。一言で言うと、無気力そう。実際、無気力なんだけど、無茶苦茶強い。人間じゃないみたい。
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