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ぐったりと力を抜いた樹里を抱きしめ、徹は横たわった。
ひくひくと痙攣する下半身が、可愛い。
時折びくんと跳ね上がる身体が、愛しい。
そうやって、樹里の余韻を見守りながら、徹は彼の髪を、肌を優しく撫でていた。
やがて、ようやく息の整った樹里が、話しかけて来た。
「どうして」
「ん?」
「どうして、避妊しなかったんですか?」
湊が生まれてからこっち、それを怠ったことのない徹なのに。
「うん、それはね……」
ちゅ、といたずらっぽく樹里にキスをし、徹は甘い表情だ。
「そろそろ二人目を、と思ってね。どうだ? 樹里は、賛成してくれるかな?」
「徹さん」
優秀な事業家の徹は、家族計画もバッチリというわけだ。
涙が、樹里の頬にこぼれた。
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